1600人の命が懸かった伝令を命懸けで届ける [1917 命をかけた伝令]

2019年 イギリス・アメリカ

あらすじ

 第一次大戦の西部戦線の話(実話ではないらしい)。

 連合軍のブレイクとスコフィールドが突然将軍に呼び出された。将軍直々の司令は前線のデヴォンシャー大隊への伝令だった。大隊は前線から後退をした独軍を追走していたが、それは独軍の罠であることが航空写真から判明したのだ。それを知らない大隊は翌朝総攻撃を計画しており、仮にその作戦が実行されれば待ち伏せする独軍によって壊滅させられることは間違いなく、総攻撃を中止させなければならなかった。2人はさっそく出発した。大隊までの道程は無人地帯であるとの情報だったが、どこまで信用できるのか分からなかった。2人は緊張しながら歩を進めた。

 途中、頭上で繰り広げられていた空対空戦で撃墜された独軍機が2人の近くに墜落してきた。燃える機体から敵パイロットを救い出すが、無情にもブレイクはそのパイロットに刺殺されてしまった。

 そこからスコフィールドの孤独な行軍が始まった。大隊が駐屯している森の手前にある町までたどり着いたが、建造物はことごとく独軍によって焼き払われていた。そして残留していた独軍に追われたスコフィールドはたまらず川に飛び込んだ。激流に飲み込まれそうになりながら、なんとかたどり着いたその場所は、偶然にも目的地の森だった。しかし、すでに夜は明け、第一波の攻撃が始まっていた。スコフィールドは攻撃に向けて前進する味方兵をかき分けながら無我夢中で塹壕の中を走った。彼は大隊の兵士1600人の命を背負っているのだ。ブイレクの死を無駄にしないためにも、なんとしてでも大隊長に伝令を届けなければならなかった。

クリックするとラストが表示されます(ネタバレ注意!)
 彼は塹壕を飛び出し銃弾が飛び交う中大佐の元へ辿り着いた。総攻撃に絶対の自信を持っていた大佐は彼の伝令に耳を貸そうとしなかったが、最終的には中止を決断した。
 その大隊にはブレイクの兄もいた。スコフィールドは彼を探し出すと、ブレイクの死を知らせた。
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感想

 「まるで全編ワンカット撮影かのような切れ目のない驚異の映像」が売り文句の作品で、確かに狭い塹壕の中をカメラで追い続けるシーンなど、なかなかカメラワークに工夫が必要だっただろうと感心しました。しかし(映画ファンの怒りを買いそうですが、)戦地の緊張感は、今や映画よりもCALL OF DUTYやBATTLE FIELDといったFPSのPCゲームで十分味わうことができるので、そこが売りの映画にどれだけの意味があるのかはやや疑問です。

 ストーリーもご都合主義と感じざるを得ませんでした。そもそも、作戦自体が前線の大隊長の独断で決行されるような言い方なのですが、司令部がなぜその作戦を知ることができたのか、もし前線の大隊からの伝令で知ったのであれば、その伝令が戻るときに作戦中止を伝えるよう命じることができたのではないか等、初期設定から腑に落ちませんでした。

 ヒューマンドラマというほど登場人物の内面を深掘りしているわけでもなく、アクションものというほど戦闘シーンがあるわけでもなく、戦争ものというほどの惨劇も武勇も語られるわけでもない、なんとも中途半端な作品です。それでも鑑賞して「つまらない」ということはありません。観賞後になんとなく満足感を感じることができる、そんな作品には仕上がっています。

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