これを観たらお酒辞められるかも? [破壊のスタントマン]

2017年 オランダ

コンテンツ

あらすじ

 ロニー・グーセンスは、オランダの田舎町ズンデルトに住むただの中年無職の酔っぱらいだった。

 ある日、酔っ払った勢いで跳ね上げ橋を車でジャンプしようとして失敗、その時の動画を仲間が面白がってネットにアップしたところ、これがバズりまくり、最後にロニーが叫んだ「オレ超ベロンベロンだ!」が大ブームになった。

 そんな騒ぎとは無関係に相変わらずロニーは昼夜を問わず酒浸りで、とうとう妻のアンジェラから三行半を突きつけられた。何とかよりを戻したいと懇願するロニーだったが、アンジェラの方にはその気は全く無かったので、その時テレビに映っていた人気女優ボーを指差し「ボーとベッド・インできたらいいわ」という絶対できっこない条件を出した。

 どうしてもアンジェラとヨリを戻したかったロニーは、バズった動画を見て声をかけてきたエージェントに手を回してもらい、ボーが出演する映画のスタントの仕事を片っ端から引き受けることにした。そしてロケの先々でボーを誘惑するが、冴えないアル中の中年ロニーがボーの興味を引くはずがなかった。

 おまけにリハーサル中に飲酒運転でボーを乗せた車で暴走して大事故を起こしてしまった。幸いボーは軽傷で済んだが、とうとうボーのマネージャーから共演NGを通告されてしまった。思い詰めたロニーはボーの後を追い彼女の部屋に忍び込んだが、そこにいた彼女の恋人に殴られて失敗に終わった。

 ロニーはアンジェラにボーには恋人がいるから条件を達成することは不可能だと泣きつくが、アンジェラの態度はとりつく島もなかった。それどころか、ロニーの子を身籠ったが堕ろすつもりだと言い出した。ロニーは彼女に嘆願し2週間だけ時間を与えてもらった。

 その後も姑息な手段でボーに近づこうとするが、結局酒のせいで失敗を繰り返したロニーは、ついに一念発起し、数日間かけてアルコール断ちし禁断症状を克服した。残された時間は後2日しかなかった。

シラフで挑んだロニーの仕事に感心したボーは、遂にロニーとの食事にOKした。果たしてロニーはボーとベッドインできるのか?

感想

 コメディ映画です。

 前半のロニーの浴びるような飲酒シーンを観ていると、本当に酒を断ちたくなるほどの嫌悪感に襲われます。そして後半にアルコール断ちをしてキリッとしたロニーを観ると、やはり酒を辞めると人生充実するのかなとも思います。そういう見方をすると、この映画はアルコールの害をそれとなく分からせるという、よくできた啓発映画のようにも思えます。まあ、完全に深読みし過ぎです。わかってます。

 ロニーの住んでいるズンデルトという街は、ゴッホの生家があり、観光地となっているようです。googleマップ観光してみた感じでは、こじんまりとした綺麗な街並みのようです。

市役所
ゴッホ美術館

 この手の映画によくあるパターンですが、エンドロールの最後まで話は続きますので、お見逃しないよう。78分なので晩酌でもしながら観るのに丁度いいのではないでしょうか。見終わった時、手にしたグラスの中の酒を飲みたくなるか捨てたくなるか、あなたはどちらでしょう。

 酒を飲みまくる映画といえば「荒野の千鳥足」という怪作がありますが、またその話は別の機会に。

 最後までお付き合いいただきありがとうございました。皆さんの感想も教えてください!
 もしよろしければ、twitterアカウント(@TBasco_JP)をフォローしてください。ツイートで更新をお知らせしています。

シェアする

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメントする