何故タイトルを温泉保養地がウリの小さな田舎町の名前に!? [TRUTH OR CONSEQUENCES N.M.(気まぐれな狂気)]

1997年 アメリカ

コンテンツ

あらすじ

 レイモンドは刑務所から出所した。

 8ヶ月後。

 レイモンドは恋人のアディ、仲間のカーティス、マーカスと共にヤクの仲介人のエディからブツを奪おうとアジトへ行くが、そこにいないはずのエディと鉢合わせしてしまった。レイモンドはなんとか交渉で切り抜けようとするが、根っからのワルのカーティスがエディを撃ち殺してしまった。そしてエディと一緒にいた男も殺害したが、その男は潜入捜査中の捜査員だった。

 捜査員が身につけていた盗聴器でたちまち犯行が発覚しパトカーに囲まれるレイモンド達だったが、銃撃戦の末、なんとかその場は切り抜けた。

 捜査網から逃れるため、レイモンド達は別の車を調達することにした。たまたま道端でピクニックをしていた夫婦が不幸にもその犠牲者となり、キャンピングカーを奪われるだけでなく、拉致された。

 ヤクがらみということでDEAが捜査に乗り出した。実はレイモンドと行動を共にするマーカスもDEAの潜入捜査官だった。マーカスは立ち寄り先でメモを残しDEAに情報を伝えようとするが、なかなかうまくいかなかった。

 レイモンドは奪ったヤクをマフィアの大物バーゴに売り、手にした金でアディとメキシコに高飛びする計画だった。6人の奇妙な車の旅の末、レイモンド達はバーゴのオフィスに到着した。早速バーゴに取引を持ちかけるが、実はカーティスが殺したエディはバーゴの手下で、レイモンド達が奪ったヤクは元々バーゴのものだということが分かった。激怒するバーゴに殺されそうになったが、カーティスがバーゴとその手下を皆殺しにし、窮地を脱した。

 しかし今やレイモンド達はDEAだけでなくマフィアからも追われる身になってしまった。

 レイモンドは囚人仲間だったウェインにニューメキシコのヤクの売人を紹介してもらった。そしてその売人と取引するため、ニューメキシコにあるレイモンドの兄の家に向かった。

 兄の家で迎えた取引の朝。広野の中の一軒家でレイモンド達は目を覚ました。平和な静かな朝だったが、そこに武装したマフィアとDEAが着々と近づいていた。そしてマフィアの急襲とともに激しい銃撃戦が繰り広げられた。さて、レイモンド達の運命は……。

感想

 24で有名なキーファー・サザーランド監督・出演の作品です。

 よくあるアクション映画と思いきや、なかなかのテンポと先が見えない展開が飽きさせません。

 途中キュンピングカー目当てで夫婦が拉致されますが、ストックホルム症候群なのか、単にワルへの潜在的な憧れが開花したのか、夫のゴードンは徐々にレイモンド達に感化されていきます。その心の変化が妙にリアリティがありました。

 ラストは当然の如くハッピーエンドで終わりませんが、最後に見せたレイモンドの義理堅さに同情を禁じえません。クライムものを観たいときに候補に挙げていい作品です。

 ところで、原題の「TRUTH OR CONSEQUENCES N.M.」ですが、直訳すると「真実か結果」と意味不明です。実はこれ、ニューメキシコ州にある町の名前とのこと。同名のテレビ番組で「この番組名を町の名前にしてくれたら収録に行くよ」という呼びかけに応じて町の名前を変えたのだとか(Wiki)。元々は「Hot Spring」という名の温泉保養地が有名な人口7300人のリタイア層が多く住む小さな町だそうです。何か行ってみたくなりますね。
この珍しい町の存在を知ったことがこの作品を鑑賞した最大の収穫かも。

 低い建物が並ぶ人口密度が低そうなのどかな街並みです。

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