超ハイセンスロードムービー、なのか? [レニングラード・カウボーイズ モーゼに会う]
1994年 フィンランド、ドイツ、フランス
あらすじ
前作から5年後。
ウラジミールがメキシコの砂漠に消えた後、バンドは意外にも人気者になりメキシコのトップ10に入るほど成功した。しかし、それも束の間、酒に溺れて1年も経たないうちにすっかり落ちぶれてしまっていた。そこに不意にニューヨークのホテルから仕事の依頼が舞い込んできた。メンバーは意気込んで乗り込むが、肝心の楽器が殆ど残っていない。かろうじて残っていたミニギターやタンバリンなどで乗り切ろうとするが、当然うまくいくはずがなく、客はドン引き。
落ち込むメンバーの前に、行方をくらませていた悪徳マネージャーのウラジミールが現れる。彼の言によれば、砂漠で神の啓示を受け、悪しきウラジミールは死に今はモーゼとして蘇ったのだという。
自称モーゼのウラジミールは、大西洋を航海してヨーロッパ大陸に渡り故郷のレニングラードに帰るようメンバーに命じる。メンバーは、言われるがまま船代わりにあてがわれた鉄の箱に乗り込み、指定された合流地点に向けて出航する。
どうやってメンバーが単なる鉄の箱で無事大西洋を横断できたのかは不明だが、とにかく無事フランスへ到着する。そして、そこへ迎えにきたレニングラードカウボーイズの新メンバー達とともに、小型バスに乗って故郷ロシアの地へ向かうのだった。
感想
レニングラードカウボーイズ・ゴー・アメリカの続編。
前作以上にハイセンスな内容になっていて、ほとんどの人は理解できないと思う。あらすじもうまくまとめられなかった(ので、かなり端折った)。ジャンルとしては引き続きロードムービーかと。前作がアメリカ大陸縦断編だとすれば、今作はヨーロッパ横断編だ。個人的には特にお勧めはしないが、第1作と今作とでニコイチな感じなので、前作を楽しんだ方は観なければならない、という作品だ。
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こんにちは、
これは2作とも観ましたが、いつものカウリスマキ作品とは違っていて、どうも入り込めませんでした。
ほとんど忘れていますが、2作目のほうが面白かった記憶があります。理解ではなく感じる映画だったのかもしれませんね。
こんにちは。
確かに「感じる」映画ですね。映画でも本でも、筋書きで魅せるもの、雰囲気で魅せるものがありますが、この作品は間違いなく後者ですね。