はじめまして。ギターを始めたころの話を少々。

 初めに言っておきます。このブログを見ても、ギターを弾けるようにはなりません!
 なぜなら、このブログを書いている私がまだギターを弾けないから。だからこのブログは、私と同じようにギターの練習をしているのに”なかなかうまくならねえなぁ”と嘆いている人の慰めぐらいにしかなりません。
 このブログの更新が途絶えたときは、私がギターを諦め、御茶ノ水の中古楽器店かメルカリでフェンダーを手放したのだと思ってください・・・。

 元々ギターを練習しようとしたきっかけは、大掃除のときに押入れから出てきた20代の頃に買ったギター(AriaProII)でした。当時はネットも無く(正確にはあったけど普及していなかった)、初心者向けの教則本を買ってきて練習したけれど「いつか自分にも絶対できる。」という己を信じる心がないと続かないもの、ここが独学の怖いところです。

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ARIA PROII(まだ家にあってクローゼットの中で眠っている)

 結局その時は、多くの人がつまずく難所「Fコード」で挫折しました。「絶対こんなの押さえられるはずがない!自分の指の形が元々おかしいんだ」とくじけてしまい、そのままギターは押入れ奥深くに封印されてしまったわけです。そして、大掃除のときに予期せぬ邂逅。ちょっと弦を鳴らしてみたらちゃんと音がなるじゃないですか。なぜかそのとき「こいつを何とかきちんとギターとして生かしてやりたい!」そんな気持ちになったんです。
 もし経済的に余裕があるんだったら絶対スクールに行ったほうが上達すると思いながら、それから20年経った今も経済的な余裕がなく、加えて加齢による出不精をこじらせてしまい、ふたたび独学でギターを習得しようという無謀な旅を始めてしまったというわけです。

 しかし、元々かなり最初の段階で躓いているし、当時覚えたことなどすっかり頭から抜けているので、始めたところで全くのビギナーです。正直、1弦がどっちで6弦がどっちかもチンプンカンプンという体たらく。とりあえず、昔まとめ買いしてあったFERNANDESの弦に張替えてみました。

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 そして私が再チャレンジの教材に選んだのが、あのアサシンクリードやファークライシリーズで有名なUBISOFTの「RockSmith2014」。なにせ、キャッチフレーズが「これが最速のギター上達法!」ですから。だけど「1日1回、〇〇するだけで、簡単ダイエット!」を鵜呑みにしてしまうのと同じレベルの愚かさだった!その理由はこちらのページを見てください。

 当時の愚かな自分はRockSmith2014で速攻でギターをマスターできると思ったわけですが、なかなか上達の気配が見えない(当たり前)。そうなると多くの人がそうであるように「道具のせい」だと思うようになっていまいました。こういうときも先生や上級者が周りにいれば、私のAriaProIIで華麗なプレイを披露して「全然これで十分でしょ?」とか言ってくれるわけです。そしてその現実を目の当たりにした私は「やっぱ楽器のせいじゃなくて自分が未熟なのか」と練習に打ち込めるわけです。

 だけど私にはそういった人がいなかった!結果、上手くならないのは20年前のAriaProIIのせいだと思いこむようになりました。そしてネットサーフィンで「やれ格安ギターはだめだ」とか「FenderJapanはFenderUSAとは別物なんだ」とかどうでもいい知識をため込んで、挙げ句「やっぱりFenderがいいなー、それもFenderMexicoじゃなくてFenderUSAの方がカッコいい!」と思い込むようになってしまいました(実際はどちらも同じようなものです)。

 そして本当なら楽器屋さんで店員さんと相談しながら決めるべきなのは重々承知しながら、この歳でエレキギター始めるなんて言って若い店員さんに「年甲斐もなく」なんて内心思われるのもイヤだなぁと妙なところでナイーヴになってしまい、ネットでFenderUSAのストラトを買いました。
 そもそもAriaProIIはネックが幅広すぎて自分の手に合っていないからうまくいかないんだと思っていたのに、実はFenderの方がずっと幅広だったということが分かり、いきなりちょっと後悔(結局、自分の握り方が悪かっただけでAriaProIIのネックはどちらかというと細いくらいだった)。だけどFenderストラトという、みんなが使いこなしている楽器を手にしている以上、うまくできないのは自分のせいで、練習すれば皆と同じようにうまく弾けるようになるんだと思えるようになった。どんな趣味もそうかも知れないけれど、最初だからと初心者向けのアイテムを使うのではなく、最初だからこそ定番のアイテムを使うべきなのかもしれませんね。

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新たにやってきたFenderストラト(SSH配列)

 そんな感じで、40も後半になってギターを始めることになったわけですが、そのきっかけとなったAriaProIIはFenderがやってきたために再びケースに入れられクローゼットでお休みなさいになってしまいました。許してほしい。いずれ、また会う日が来ると思うよ……よくあることなんだ、大人の趣味の世界ではさ。

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