エンディングの先の2人の将来を詮索するのは野暮ってものです [Go! Go! L.A.]

1998年 フランス、イギリス、フィンランド

あらすじ

 イギリスの片田舎ブラッドロードで葬儀屋で働く青年リチャード。ある日の葬儀の際、墓地で写真を撮っている女性に話しかけた。彼女はバーバラという名でロスからの旅行中だった。車窓から見えた景色に惹かれて途中下車したらしい。女優を目指しているというバーバラにリチャードは一目惚れしてしまった。思い切って町の案内役を買って出て、彼女と楽しい一時を過ごした。

 リチャードには婚約者がいたが、バーバラへの想い押さえきれず、単身ハリウッドへ旅立った。手がかりはバーバラが残したマッチに書かれたレストランの名前だけだった。店に行ってみると彼女はそこでウエイトレスとして働いていた。彼女は突然の来訪に戸惑ったが、有頂天のリチャードにはそんなことは関係なかった。

 バーバラのそばには映画監督しているパターソンという男がいた。パターソンの狙いがバーバラの女優としての才能なのか彼女の身体なのかはわからなかったが、リチャードにとっては恋敵に間違いなかった。

 リチャードは一軒家を借りることにした。そしてその物件管理をしていたモスという名の男と友だちになり、彼の紹介でプール清掃員として働くことにした。

 リチャードとバーバラの関係は、リチャードの一途な思いに引っ張られるように深まっていき、ついにモスの立ち会いのもと、ラスベガスのスピード結婚式場で結婚した。

 元々小説家志望だったリチャードは、バーバラのために脚本を書き始めたが、それから間もなくバーバラ主演の映画の話が決まりそうになった。女優の夢に大きく近づいたバーバラは喜んでいたが、リチャードは他人の脚本にの作品に彼女が出演することに微妙な気持ちだった。そんな中、出席したパーティーでその映画の監督がよりによってパターソンであることが分かると、2人の関係に暗雲が急速に立ち込めた。さて、2人の運命は……。

感想

 映画だからといえばそれまでですが、リチャードの決断力に感心します。一目惚れをした女性に会いたくて、仕事を辞めて、婚約を破棄して、(おそらく)生まれてから離れたことが無い町を捨てて、異国の地ロスに行き、ためらいもなくバーバラの職場へ行ってニッコリ笑う。純粋な好青年なのですが基本的に自己中です。

 一方、お相手のバーバラも、自分の夢の実現が唯一無二といった感じで、やはり自己中です。

 恋愛ものは正統派とコメディタッチに大別されますが、この作品は後者なので、そんな2人でも最後はハッピーエンドになります(ネタバレですが、まあ秘密にするほどのオチでもないのでご容赦ください)。多分将来的には喧嘩して別れるのでしょうが、それまではかりそめであっても仲良く楽しい日々を送ってほしい、エンドロールを見ながら、そんなほっこりした気持ちになれるところが、コメディータッチの恋愛ものの良さであり、この作品の楽しみ方だと思います。

 ジョニー・デップとヴィンセント・ギャロも出演します。ジャケット等ではヴィンセント・ギャロが大きく写っていますが主役ではありません。主役は後ろの方にいます。

赤丸の彼がリチャード

 監督のミカ・カウリスマキは、「希望のかなた」、「ル・アーヴルの靴みがき」のアキ・カウリスマキの弟です。

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