2000年 フランス
ダニエルは恋人のリリーの両親のところへ挨拶に行った。リリーの父親はダニエルが警官と同じくらい苦手な堅物の軍人、ベルティーノ将軍だった。
一方、エミリアンが勤務するマルセイユ警察では、日本の防衛庁長官がパリでの協定調印前にマルセイユに視察に来ることになり、警備の準備に余念がなかった。
防衛庁長官の空港での出迎えに遅れそうになってしまったベルティーノ将軍はダニエルの爆走タクシーで空港まで運んでもらった。
空港で行われた防衛庁長官の歓迎セレモニーでマルセイユ警察が特注したVIP用車両がお披露目され、その運転手は将軍の推薦でダニエルが務めることになった。
空港を出発する一行を遠くから監視する集団があった。それは日本のヤクザだった。
道中、防衛庁長官の乗った車両は突然襲われるが、実は警察署長が企てたヤラセだった。次のヤラセポイントで待機していたエミリアン達のチームが、ヤクザの手下に襲われた。
最初は予定どおりのヤラセだとたかを括っていた署長だったが、そこで防衛庁長官を襲ったのは、入れ替わった本物の誘拐犯で、あっという間に防衛庁長官をさらわれてしまった。
ダニエルが現場の痕跡から犯人達のアジトは港の倉庫だと推理した。警察隊が乗り込むが、すでにもぬけの殻だった。
ダニエルは何故防衛庁長官をマルセイユで誘拐したのかという疑問から、その目的がパリでの協定調印妨害であることを突き止めた。
しかし、パリの調印式まで時間がなかった。ダニエルは将軍に依頼し、彼のタクシーを輸送機でパリまで運んでもらった。そしてパリの上空で、ダニエル達が乗ったタクシーは大空に飛び立つのだった。
TAXIの続編です。
登場人物も設定も前回と同じです。前作よりもお笑い路線に振られています。山道を全力で疾走するラリーカーを、産気づいた妊婦を乗せたダニエルのタクシーが煽りまくって抜き去っていくという最初のシーンから笑えます。そしてマルセイユ警察のダメっぷりも磨きがかかっていて、勤務中に皆んなビールを飲むようになっています。
今回の悪党は日本のヤクザで黒のランエボを乗り回していますが、何故か千葉ナンバーというところも小さな見どころです。
ランエボVI(だと思います)のことを、ダニエルが「三菱の車だけど車種はわからない」と言っている辺りが、車オタクらしくないダニエルのキャラに合っていて良かったです。カーアクションがテーマの作品なんですが、ワイルドスピードみたいにのめり込みすぎていない(というか、何故か翼をつけるなど改造の方向性が謎)ところがお気に入りです。肩の力を抜いて観るくらいがちょうどいい作品です。
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