2006年アメリカ
殺し屋ジェブ・チェリオスは目覚めとともに激しい不快感に襲われた。テレビをつけると同業者のリッキー・ベローナから、ドン・キムを殺害した報復に中国毒を打ったというビデオレターが残されていた。ドン・キムはジェブがボスのカリートの命令で昨晩殺害した大物だった。
主治医のドクによれば中国毒の効き目を遅らせるためにはアドレナリンを出し続ける必要があるらしい。ジェブはアドレナリンを分泌するためにコカインを打って解毒剤を奪取するためリッキーを探し続けた。
ジェブはカリートから、ドン・キム殺害で香港から予想外に強い圧力がかかったため、自分をスケープゴートとして差し出したと打ち明けられた。ボスに売られたのだ。
ジェブは恋人のイブの身にも危険が迫っていると察し、連れていくことにした。そして、イブに自分の本当の職業はプログラマーではなく殺し屋であること、しかしイブと一緒になるために殺し屋稼業を辞める決心をしたこと、そのため実はドン・キムを殺害せずに密かに逃したことを打ち明けた。突拍子もない話にイブは彼の話を信じることができるはずもなかった。
アドレナリンがきれかかってきたジェブは意識を失いそうになった。診療所でドクに診てもらうと、症状は悪くなる一方で、いずれ昏睡状態になるらしかった。。
後がないジェブはリッキーと対峙することにした。取引場所のホテルに行くと、そこにはリッキーだけでなく彼を裏切ったボスのカリートもいた。敵に囲まれ絶体絶命のジェブ。しかし、そこにジェブが助けたドン・キムの手下たちが駆けつけ激しい銃撃戦が始まった。その中、ヘリで脱出しようとするリッキーを追いかけるジェブ。最後の結末は……。
メカニックやトランスポーターといったジェイソン・ステイサム主演作品と違って、ハードボイルド感はなく100%エンターテイメントです。エンドロールの最後に、8ビット時代っぽいゲーム画面が出て「GAME OVER」で終わるのですが、その演出がこの作品を象徴しています。
タイトルでSaintsRow、GrandTheftAutoの世界としましたが、それらのゲームの方が没入感があるかもしれません。ゲームの進化とそれに伴う開発規模の拡大には驚かされますね。GrandTheftAuto5のエンドロールなんて20分経っても終りませんから(ある調べによると40分くらい続くそうです。)。20時間近くかけてゲームなんかプレイしている余裕ないよ、という方に1時間30分でゲームをやっているような気分になれるこの作品はおすすめです。
そうそう、途中ジェブが雑貨店でエナジードリンクをかき集めるシーンがあるのですが、「Lipovitan D」の箱がありました。今でこそレッドブルやモンスターエナジーが跋扈していますが、うまくやれば日本の栄養ドリンクがその地位を獲得できたかもしれませんね。
たまに観たくなる作品の一つです。
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初めまして。
今のクールでカッコいいジェイソンと違って御ふざけが過ぎる作品ですが、けっこう笑っちゃうんですよね。